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豚本来の能力を100%引き出す養豚

弊社ではオランダ原産である繁殖能力(子豚をたくさん産むことができる)の高い品種を母豚として採用しています。
しかし、いくらその繁殖能力が高くても豚に不要なストレスを与えたり、畜舎内の環境が整っていないなど、間違った飼養方法を選択してしまえば本来の能力を発揮することは到底できません。

日本は養豚後進国でありそれは豚の飼育方法についても一緒です。
弊社は養豚先進国であるオランダを始めとした欧州の飼育方法を学び、それに加えて従来の蓄積された経験を生かした飼育方法を採用しています。
農場の豚をよく観察する、それは毎日行う作業であり、豚から発せられるメッセージを拾い集める作業でもあります。
豚は当然自分が思ったことを我々に伝える術を持っていません。
養豚に携わる我々が豚の挙動や呼吸、鳴き声、毛並みなどの様子を観察しながら色々なヒントを感じ取らなければならないのです。
弊社は、その豚から発せられる聞こえない声を聞くということを大切にしています。

小規模だからこそできる豚との距離感を大事にしています。

豚という動物はとても臆病でデリケートな動物です。
その為、おかれた環境によってストレスの影響が出やすく管理が難しいという点があります。
反面、一旦警戒心が解かれると本来持つその人懐こい性格が顔を出します。
豚が人間に対してそのような表情を見せてくれることは珍しいことなのですが、弊社農場では豚一頭一頭に愛情込めて丁寧に接しているためとても人懐こい豚が多いです。

小規模だからこそできる豚との距離感を大事にしています。
大規模の農場では実現できにくい一面だと思います。

こだわり

弊社の母豚は一回の分娩につき14~15頭程の子豚を生みます。それは昔の数字と比べると、とてもたくさんの子豚が生まれていることになります。オランダ由来の高い繁殖性を持った高い能力だからこそ実現できる数字なのですが、その能力を100%引き出すためにいろいろな工夫をしています。
母豚は個体によって一見わかりずらいですが人間と一緒で適正な体型を保つことによって能力が引き出されやすいという特徴があります。では、その適正な体型を見た目で分かりにくいのにどのようにして理解するかというと、弊社では豚の背脂肪の値を専用の機械を用いて数値化しています。それがわかることによって適正な餌の量が明確になります。昔は目と感触で個体の餌の量を決めていたものを近代技術を取り入れることによってより正確なものにしています。

弊社では母豚の種付けは全て人工授精を採用しています。従来の雄との接触による繁殖行為だと、雄の体調だったり、個体差などの要因から安定した成績を出すことは難しく、さらに雌の足に大きな負担がかかるため怪我をしてしまったりということがありました。現在は適正な管理がされている雄の精液を種豚場から購入し、十分な活力がある状態で人工授精を行っています。さらに弊社では人工授精に使用するカテーテルにもこだわりを持っており、それが安定した成績を出す要因にもなっています。

餌は弊社グループ専用に配合してもらった栄養たっぷりの特別な飼料を豚に与えています。その餌は、熱処理加工という普通の配合飼料にプラスのひと手間を加えることによって、豚の嗜好性を上げ、栄養が豚のお肉に効率よく消化吸収されるようにしています。主成分はとうもろこしですが、配合されている原料には植物性タンパク質が多く含まれており、肉質の向上につながっています。その他にフィターゼと言われる酵素を配合しており、豚の成長に不可欠なリンの消化吸収を助ける働きがあり、豚がすくすくと育つ大きな要因の一つになっています。