Page TopPage Top
News
Company
Style
Farm
Evironment
Region
Recruit
Contact

『たくやのとこ豚トーク』について

豚をこよなく愛し
養豚の仕事は命の仕事と語る
細川拓也さんを話し手として迎え
豚に関するあんな事からこんな事まで
とことん語り尽くすコーナー
それが『たくやのとこ豚トーク』

業界のイメージをぶっ壊す!
をメインコンセプトに
養豚の新たな未来を見すえ
たくやのとこ豚トークはつづく

話し手 細川拓也さん(有限会社細川農興 常務取締役)
聞き手 蓬田太一さん(モノクロ株式会社)

第7回
デリカテッセン紅玉さんに行ってみたの巻③

横手市にあるデリカテッセン紅玉さんに細川、蓬田が訪問。
店主の髙橋基さん、紅さん夫妻が優しく出迎えてくれました。
よもぎだ
実は私、宮城県出身なんですよ。
くれない
そうなの?へー。
よもぎだ
たまたま細川君も前の仕事で宮城県にいたことがあって分かると思うんですが、
宮城県は秋田県と比べるとデパートが多いので、お惣菜をよく買いに行ってたんですね。
それでデパ地下って、見てるだけでテンションあがるじゃないですか?
この辺でそういう気分を味わえるところって紅玉さんしかない。
少なすぎませんかね?需要は絶対あると思う。どうしてですかね?
もとい
スーパーとコンビニがあるからじゃない?
たくや
その体験をした人が少ないからじゃないですかね?
その体験をしたことがあれば、また行きたいってなるかも。
くれない
主婦って日々忙しくて、この程度でいいやの積み重ねで、スーパーで買い物と一緒に買っちゃった方が楽なんだよね。
でも私は惣菜の裏側とか知っているから、家族にこれ食べさせて良いのかなって思っちゃう。

よもぎだ
お惣菜コーナーって不思議と揚げ物が多いですよね?
くれない
そうそう。しかも国産のものなんてほとんどない。油も良くないしね。
よもぎだ
そうなんですか?それを知っていると手間ひまかけた料理を食べたくなりますね。
くれない
消費者が食費に掛けられるお金って決まってるから、スーパーはこれがお客さんに売れるだろうって価格帯と商品を設定している訳だもんね。だから、売れるだろうの感覚を一回壊さないとずっとスーパー・コンビニの生活が続いちゃう。紅玉をオープンした時「こんた店は早くつぶれる」って平気で言ってくるお客さんがいましたからね。私としては店舗建てて投資をしているから…本気で血を吐きながら頑張っているしって(笑)
もとい
うち以外にも、県内で何店舗か惣菜屋あるんですよ。
たくや
増えてきました?
もとい
増えてはいないかな、もともとの惣菜屋が頑張ってますね。
男鹿市や仙北市とか。
よもぎだ
増えたら嬉しいですね。
もとい
中食の市場規模って拡大はしているんですよ。
ただ、拡大の方向がスーパーとコンビニは拡大して、テイクアウト屋が増えてるわけではない。
くれない
みんな適当なものばっかり食べてると病気になっちゃうよー。
もとい
思うんだけど、お惣菜買いたい人のほとんどって、実は食卓を大切にしている人でないと買わない気がする。
くれない
私もそう思う。そこがないがしろの人は、こういう惣菜屋では買わない。
よもぎだ
それはあるかもしれませんね。
くれない
私たちの商売はニッチな分野ではあるんですけど、色んな未来の事を考えた時に、子供の頃に行ったあのレストラン楽しかったとか場所の記憶とか買い物の思い出ってあるじゃないですか?親と子どもが一緒に紅玉に来て、お店の人と話をして、自分の欲しいものがちゃんと伝えられたりだとか、そういう事ができるお店だったらいいなと思うし、未来を考えたらそういう事ができてないと不安。

くれない
自分たちが60歳ぐらいになった時に、いまの子たちにお世話になると思ったら、もう少し頑張らないとって思う!(笑)
ちょっとした使命感にかられてやってるっていうのはあるんですけど。だから、食べることがないがしろにされてはいけないという思いがあって、私たちがきちんと作ってそれを買って食べてもらえたらいいなと思います。
くれない
そして、やっぱり忙しいですよね、現代のお母さんたちはみんな。だけど、忙しいって思いこんで、忙しいってなってる人もいるかもしれませんよね。やっぱり自分の時間が欲しいっていうのも分かるから。料理をする時間を減らすために私たちがお惣菜を作るから、できた時間を家族の団らんに使ってほしいと思えるんですよね。
よもぎだ
月何万円とかで宅配サービスとかは考えてないんですか?
もとい
ちょうど定期宅配とか考えたりしてるんですよ。
よもぎだ
そういうサービスあったら本当にいいなって思ってて。
もとい
いまで言うサブスクね(笑)
定期宅配はやりたいなと思ってて、それもできたものを出すというよりも、あとひと手間でできる手前のところで出したいなという風にいま思っています。
例えば烏龍茶豚だって、うちはこのカットが一番旨いんじゃないかと、薄く切る感じではあるんですけど、もうちょっと厚くしたいとか、加熱したいという人もいるかもしれない。そういうのはお客さん好みに提案、提供できないかなというのはありますね。
よもぎだ
家に帰って届いてたら嬉しくない?
たくや
嬉しいよね。
もとい
やりたいんですよ!
よもぎだ
ぜひ期待してお待ちしてます。
たくや
豚肉の追加注文も!(笑)
くれない
分かってます。(笑)
そう言えばもう一軒豚肉の取引先がありました。かわい農場さん。
たくや
前にお話し伺ったことありますね!
中ヨークシャーでしたかね。何の料理に使ってるんですか?
くれない
豆サラダとかポテトサラダのソーセージです。そこのお嬢さんがドイツに行って、ゲゼレっていう国家資格をとって職人になったんです。そのソーセージがすごく美味しんですよ。
たくや
それは絶対に美味しいですよね。
くれない
お歳暮で内臓1セットが繋がったまま届いたこともありました(笑)
本当に面白い方なんです!
さっきも言ったけど、そういうのって思い出になるんですよ。だから私たちも子どもの授業でやったらいいと思うの。例えば、お店の前で豚の丸焼きをしちゃうとか。子どもたちの授業として。豚ってどれぐらいの大きさがあるとか分かるし、目の前でぐるぐる回ったりするわけですよ!(笑)こんな授業なら大人になっても忘れないでしょ?
もとい
問題になりそうなきがするけどね(笑)
くれない
でも沖縄ではやっていたはず。
もとい
それ普通にバーベキューね!(笑)
くれない
そうそう、バーベキューと称したやつね。そういう食べることの教育ってきれいなままだといつか絶対いつか忘れちゃうんです!だから生きてるもの食べてるって、魚のことのもあまりに分からな過ぎるから。子供はみんなさばけないし。内臓がついたまま買ってこないと新鮮かどうかなんて分からないでしょ?って。切り身になってたら分からないでしょ?食べる人の味覚と質が落ちるとやっぱり市場が狂っちゃうから、やっぱり変えなきゃいけない。
たくや
話は変わりますが、今後のビジョンを、10年後15年後どのように考えていますか?
もとい
うちの強みって生産者と作り手が直結してるっていう、間にあんまり介在してないっていうのが大きい。常に旬のもの、一番美味しい状態のものが手に入るっていう状態を維持しつつ、地元の人達に提供していくっていうお店の使命がある。他には、さっき言ったように、お店に来てもらうだけじゃなくて、ご注文いただいた料理をご自宅にお届けし、旅をしている気持ちにさせるようなサービスも必要になってくると思う。そういうものに関する商品開発をこれから進めていかなきゃならない。
もとい
同時に会社全体としては、お店の事業と同時に農産物を首都圏や、その他の大都市圏に卸すということを行っているので、そうした人たちに色々な提案ができる状態にしたい。そのためには、生産者の人たちにも自らの農産物を提案できるようにいろんなチャレンジをしてもらえるような場所、生産者の人たちで言えば挑戦する畑、挑戦する農場っていう名前で、チャレンジングフィールドって我々呼んでるんですけど、そういう分野をみんなで一緒になってやっていこうとしています。そうすることで農業が抱える問題も同時に共有できるので、そこも一緒に解決できるように、色んなネットワークをつくっていこうというのが自分の中での将来ビジョンですね。
くれない
私は以前、普通に「食べる」ということに対して、驚いたことがあります。
くれない
当時、私が欲しいと思える商品が無かったんです。添加物だらけだったり、食材の産地が不透明だったり。色んな業者さんと提携する時も、私が欲しい商品を新しく登録してもらうくらい。でも、今は「本物」を扱う業者さんが徐々に増えてきています。
日本の食品加工に関する法律って本当に緩いので、より効率的な生産性や、手軽さが追及された商品がたくさん出回っています。あまり公に言ってしまうと角が立ってしまいそうだけど、私たちの活動を通して、本当に良い品物を知ってもらえる波を、徐々に広げていくことができれば嬉しいですね。また、私たちの事業を通じて、ご家庭にもそういう波が波及していくこともひとつの目的にしています。本当に良い食材を使えば、料理のテクニックなんて、全然必要ないんですよ(笑)
もとい
1:1:2!
くれない
そう!1:1:2!昔の三杯酢と言えば煮きった後の1:1:1みたいな!
ちゃんとした本みりん、お醤油、お酢を使えば、難しいことなくちゃんと美味しいのができるのよ。素材そのものの味を、本物の素材を使えば。
もとい
細川君みたいな本物の素材をね。
たくや
ありがとうございます。
くれない
でも本当に初めて会った時は美味しそうだったから(笑)
たくや
良かったー!
くれない
本当それはうそじゃないですよ。
細川くんの豚で丸焼きもいいんだけど、
アイスバインも作ったら楽しそうじゃない?

たくや
絶対に楽しいと思います。
くれない
そしておいしいじゃない?だからああいう風になったら骨だって全部丸ごとお客さんが買ってくれる。
たくや
アイスバイン普通に分かる人って少ないでしょ?

よもぎだ
売ってるとこないですよね。
くれない
かわい農場さんだけだね、作ってるの。やっぱり珍しいからか注文入るんだって。だからやってるとこは強いよね。美味しいし。残った骨は最後スープになるし。
もとい
関節からにじみ出るスープが最高。
たくや
一緒に作りましょう!
くれない
やりたい、やりたい、アイスバインもやりたいけど、やっぱり豚の丸焼きだね。お店の外でやったら何事だ!?ってびっくりするよね!販売したら保健所さんに怒られるから振る舞うしかないか!(笑)マーケットのときとかやりたいな。
もとい
楽しそうだ。
よもぎだ
逆に紅玉さんから細川農興さんに質問はありませんか?
くれない
私は普通に細川くんを紹介したい。食べてるお客さんに。この人が育ててますよって。
たくや
おぉー、ぜひぜひ!
くれない
あたしが最初思ったように、この人が作ってれば美味しいなみたいな!絶対そういうことってあるんですよね。それが最初のとっかかりだと思います。
もとい
細川くんは自分の豚肉のこと賞味することあるの?
たくや
賞味します。
くれない
どういう調理でやるの?
たくや
色々な調理をしますが、必ず最初の味見の為にロース・バラ・モモ等の各部位を味付けせずに焼いて食べることはしますね。より赤身や脂質の状態が分かるので。
よもぎだ
毎月?
たくや
いや、毎月じゃないです。うちで豚肉を卸すタイミングは、近所の人やお世話になってる人にお配りしてるんですけど、その前にまず自分たちで味見して悪くないなっていうのを確認してから渡すっていう意味で。年2、3回ぐらいですね。自家用で卸すのは。
もとい
ギャートルズみたいな漫画肉食いたいね。
くれない
分かる!だから絶対肉は骨付きって思ってる。オムレツとかでもぐりとぐらのやつ。  
やっぱり小さい時の食べ物に対する思いって、あると思うんですよ。
それがなんか丸くて美味しそうとかね。
だから子どもたちにも、同じくらいの年の人にも、その時の記憶をたどって料理すると楽しいじゃない。めんどくさいなんか言ってらんないでしょって思うの。楽しいもの作れてる?って思う。
もとい
豚のままで屠畜して、ここはどうしても残っちゃうっていう部位あるの?
たくや
どうしても残っちゃう部位ですか?しっぽと、目玉と、きんてき?きんてきはないか、元々取ってるから。
くれない
そっかそっか。
たくや
しっぽも農場の生産段階で短く切っちゃいますしね。かわいそうですが。
くれない
かわいそう、去勢されちゃうなんて。
もとい
頭はラーメンのスープになっちゃうんですよね?
たくや
頭はもう全部。色んなとこ経由して、いくところにいけば、全部使うような地域もありますからね。しっぽも使うところは使うようですし。
くれない
そうだよね。
たくや
逆にもうルートさえ確立されてれば、ほとんど捨てられることないです。
くれない
すばらしい、すばらしい。
もとい
ほぼ全身食べられて、成仏するって感じですね。
くれない
ブタがいた教室とかも見に行ったね。映画。
泣けて泣けてだめだけど。でも食べるってそういう事。
よもぎだ
豚は全部食べられるって知らない人もいるかも知れませんね。


たくや
それではこの辺で、本日は長時間ありがとうございました!
今後ともよろしくお願いいたします。
(おわります)
2020.05.26
つづく